訪問歯科診療とは在宅医療サービスのひとつで、診療を受ける必要があるが通院が難しいとういう患者様のご自宅や入所している福祉施設に歯科医師が定期的に訪問し、診察や治療を行うサービスのことです。
患者様の病状に応じて訪問する頻度に違いがあり、病状によっては毎日訪問する場合もございますが、通常は月4〜5回程度の定期的な訪問を行っております。
訪問歯科診療を受けたいと考えられている患者様やそのご家族様、福祉施設のご担当者様は、お気軽に当院までご連絡ください。
ご相談を受けた時に、病名やこれまでの病歴、現在の病気の状態などを詳しくお聞きし、関係医療機関などからの情報の申し送りを受けます。
また、どのような治療を受けたいのか、ご家族様の介護力や経済的な事情など、患者様の個々の事情を伺った上で、訪問の予定を作成していきます。
介護保険をご利用の場合は、適切な介護プランがたてられるよう、ケアマネージャー様と情報交換を行うのも私たちの仕事です。
訪問歯科診療には患者様、歯科医師の他に医師、ご家族様、福祉施設のご担当者様、ケアマネージャー様等の連携、協力が不可欠です。
それぞれの分野から患者様の状況、状態を把握し、情報を共有し、そのうえで診療を進めていく「チームワーク」が最も重要となります。
当院は、このチームワークに特に重点を置き、各々の患者様に最も適した診療を心掛けております。
- 福岡市
- 春日市
- 大野城市
- 太宰府市
- 那珂川町
- 糟屋郡
- を、主体に、右地図の赤丸内で行っております。
往診可能範囲は医院より半径16km以内と定められています。
お電話頂ければ詳しい往診可能地域をお伝えいたします。
一度お気軽にご相談ください。
- 治療により金額は異なりますが、保険診療が適応されます。お持ちの医療保険証の負担金のみですのでご安心ください。
また口腔ケアを行う場合は医療保険に加え、介護保険も適用されます。
※当院は交通費および出張費等の費用は一切頂きません。 -
訪問診療用のユニット等の機材がありますので、一般的な外来診療と同じ治療を行うことができます。
抜歯など外科的処置を行う場合は、内科等とも連携を取り進めて参りますのでご安心下さい。 -
往診可能範囲は当院より半径16キロメートル以内と定められております。
お電話して頂ければ詳しい往診範囲をお伝え致します。
御気軽にお尋ねください。 - お電話して頂くか、申込用紙に記入の上、FAXを送信してください。
抵抗力や体力が落ちている人にとって、お口の中の細菌は大敵です。
口腔内の細菌が誤嚥性肺炎の原因となるばかりではなく、血管障害、心臓病、糖尿病などの疾患を引き起こすこともわかってきております。
誤嚥性肺炎等の発症の予防として、介護の面からも口腔ケアの指導管理が必要になります。
そこで、歯科医師が口腔ケアを永続的に続けるのではなく、患者様または介助者様へ口腔内清掃指導を行い、日頃より患者様の口腔内が清潔な状態を維持できるようにすることが最終目的であると考えております。
その一環として当院は、福祉施設のご担当者様へ院内研修はもちろんのこと、福祉施設に訪問し口腔ケアのセミナーや実習なども行っておりますので気軽にお問い合わせください。
厚生労働省の調べによると日本人の最も多い死因原因第3位が肺炎となっております。
この肺炎による死亡者数のうち、約97%が65歳以上の高齢者によるもので、そのほとんどが誤嚥性肺炎と言われています。
つまり基礎疾患と言われる様々な病気はありますが、高齢者の直接的な死亡原因は『肺炎』が第1位なのです。
咳き込む力が弱く、痰となって自然に汚物を出すことができないなど、嚥下反射の活動が低下し、本来食道へ送られる食物や唾液中の細菌が、誤って気管に入り込み、肺まで到達することで起きる肺炎です。
さらにご自身での口腔内、入れ歯の清掃が不十分であればあるほど、細菌 数は増加し肺炎のリスクは高くなります。
口腔内を清潔に保ち、口腔機能の低下を予防し、免疫力を上げ、細菌数を減らすことが肺炎発症の予防につながります。
我々が行う専門的口腔ケアは、器質的口腔ケアと機能的口腔ケアがあり、また口腔内のチェックや顎下リンパ節、顎下舌下、顎下耳下、日々の関わり合いの中で、全身疾患の早期発見に繋がることもあります。
ご自身や施設の方の日々のケアはもちろん必要ですが、我々が行う専門的口腔ケアを定期的に行うことで、口腔機能低下の予防、口腔内の細菌数を減らし、肺炎のリスクを減少させましょう。
- 器質的口腔ケア
- 歯、粘膜、舌、入れ歯、日常的には清掃できない部位等の清掃を行います。
単なる歯磨きとは違い、むし歯、歯周病の状況、全身状態を診て、個人の口腔内の状況に合った適切な方法や道具を用いて、口腔内清掃を行います。
また、個人に合った口腔清掃のアドバイスをご本人・介助者に行うことでデンタルIQを向上させましょう。
定期的な器質的口腔ケアを受け、細菌数を減らし誤嚥性肺炎のリスクを減らしましょう。 - 機能的口腔ケア
- 機能的口腔ケアとは、「お口の機能を回復させ、維持・向上する」ためのケアです。
個人の口腔機能の状態に合わせた機能的口腔ケアを、目標に向け計画的に行って行きます。
口腔機能低下の予防、回復のリハビリ等を行い「口から食べられる、お話しできる」よう になることで、免疫力が向上し、細菌数が減ることで誤嚥性肺炎の予防となります。
下記に例として、「保湿処置」と「パタカラ体操」をご紹介します。- 保湿処置
- 口腔内の乾燥を防ぎ、唾液の出やすい状態にしましょう。
乾燥は細菌増加の原因となります。唾液腺マッサージや保湿ジェルを用いて口腔内マッサージなどを行います。 - パタカラ体操
- パタカラ体操は舌、唇やその周りの筋肉(口輪筋、表情筋など)の衰えを予防、改善します。
いびき、歯軋り、口呼吸、口腔内乾燥、喉や歯肉の炎症・口内炎・口臭の予防、また、噛む力、飲み込む力の回復、はっきりと発音することができるようになります。